イチオシレビュー一覧

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異世界に転移した元VR廃人ボトラーの戦士ユーマは、その切っ先の届く限りにおいて無敵。しかし剣を持たなければちょっと情け無い凡人。
そんな彼が異世界を旅し、精霊の巫女達と出会い、ほのぼのと掛け合いながらも守り、あるいは取り戻すお話。

物語の中心は主人公と四精霊の巫女。章ごとにヒロインを巡る事件があり、それを完結させ次へと向かう分かり易い形式。
世界も人物も物語に必要な最低限といった様相で、風呂敷を広げては毎回きっちり閉じるような感覚が小気味良い。

普段はぽわぽわしているが決める時はきっちり決める主人公。
仲間と力を失い、かの地を追われ。なおも新たな力とともに舞い戻り、強敵に立ち向かう様はまさに物語の英雄。

基本は愉快で、時に熱くテンポが良い。
読んでいて気持ちの良い作品。
これは、死亡フラグを折るために奮闘する一人の少女の物語である。

学園編スタートまでで、彼女が折った死亡フラグは3つ。
(それを折るために自ら立てた死亡フラグは数知れず)

その中でこの作品には多くのことが描かれている。
それは賢者の石を求めた錬金術であり、
あるいは空舞う竜とその騎士であり、
あるいは幻獣や怪物にまつわる伝承である。

しかしこの作品の何よりの魅力は、ゲームのシナリオの中では現れることのなかった登場人(?)物達と言えるだろう。
少女の前に現れた彼らの、なんと生き生きとしたことか。

そして第4章を以てして、舞台は死亡フラグ渦巻く彼の地へと移された。

恋する事を知らず、愛される事を恐れるお人好しな少女、エーリカ。
そんな彼女にリーンデースの地は何を齎すのか。
今後もその展開から目が離せない作品である。

あ、ティルナノグとオーギュスト王子はいいですぞ。
レビュー作品死にやすい公爵令嬢と七人の貴公子瀬尾照連載中 / 全216エピソード異世界[恋愛]
フィンランド神話に関する断片的なテキストを繋げて作成された叙事詩カレヴァラを元にしたオリジナルストーリーです。オリジナルキャラクターで、気の強い女剣士のテレーズを主人公に据え、早くもカレヴァラの主要な登場人物のほぼ全員が登場しています。

テレーズ自体がキャラとして魅力的なのもありますが、個人的には、原作通りの思惑を秘めて動き出したヨウカハイネンやクレルヴォの動向も気になります。

念のため、メアリー・スーにはなっていないことを付記しておきます。
レビュー作品極悪魔法使い茶太郎連載中 / 全4エピソードノンジャンル[ノンジャンル]
アイヌラックル伝はアイヌが古代から伝えていた神話で、世界や人類が創造された経緯や、文化英雄でもある神アイヌラックルの誕生と武勇について語ります。

『古事記』や『神統記』や『エヌマ・エリシュ』に匹敵する内容を持ちながら、研究史的には荒唐無稽とされ、神謡や散文説話よりも軽視されてきました。反面、戯曲化されパリのユネスコのイベントで上演されたりもしています。

本作はこれを、アウトラインに忠実にライトノベルにアレンジしたものです。本レビューの時点では、全体の約3分の1が公開されています。

上記の経緯からも分かるように、本作は原典からして資料価値がかなり高いです。見つけたらとりあえず読んでおくのでも良いと思われます。
レビュー作品人に近しき神 ~アイヌ・ラックル伝~山王 由二連載中 / 全1エピソードその他[その他]
先ず、物語全体のテンポがスピーディーで非常に良いと思います。

スピーディーと言っても早すぎるのではなく、読者がついて来られないと言うわけではなく、寧ろ、ついて来られる最適な歩調且つ飽きの来させない適度な早さと言えるでしょう。

また、内容も一風変わっており、まるで青森のイタコの様に真摯に霊と、魂達と向き合う姿が目を引きますね。

霊を召喚して武器にしたり、呪わせたりするのではないストーリー展開は中々珍しいのでしょうか。

それに、冒頭で主人公が某亡くなったお祖父様と会話をし、その方が死者と判明するシーンは思わず吹き出してしまうユニークさがありました。

様々な個性的な要素が詰め込まれたオリジナリティ溢れる作品ですね。
本作品は、自信家の実力派人形遣いルチアと、王子の側近であり自身も将来を約束された守護騎士ヴァンツァの二人が織りなす、笑いあり涙ありのラブロマンス作品です。

……と書くと聞こえはいいのですが、頭の中に人形が詰まっているルチアは超鈍感、そして一方のヴァンツァは奥手な上に呪われてるかと思うほどの間の悪さを有しています。

そんな二人により紡がれる物語は、もちろん一筋縄ではいきません。
ルチアに振り回されるヴァンツァの姿は、まるでコミカルな人形劇を見ているようです。

しかし、話の本質は不自由な王族だったり、権力にも絡むどろっとした陰謀だったりとなかなかにシリアス。
このシリアスとコメディのバランスは、まさに作者田井ノエルさんの真骨頂といえるでしょう。

異世界転生もチートも悪役令嬢もない、いわゆる“なろうテンプレ”ではない作品ですが、ぜひ多くの方に読んでいただきたい一作です。
そう書いてはいるけどおっさんのチートっぷりはどちらかと言うともんのすごいいい感じです。

チート物としてバランス取れてるんじゃないですかね?
主人公=最強
で周りが着々と教育チートされていく感じ。

趣味一辺倒でバイク作り始める辺りは大好物の展開です。
メカってやっぱ男のロマンだよね!

ただ、個人的な…ほんっと個人的な希望は誰にでも取りまわせることのできるATVとか作ってほしい。
まぁ、主人公サイド全員が鉄の乗り物に乗り始めたらなにそれ別ゲー?になるかもしれないけどサ。
レビュー作品アラフォー賢者の異世界生活日記寿 安清連載中 / 全276エピソードローファンタジー[ファンタジー]
いい作品です。

・なろう的テンプレ、ザ・転生もの
・スキル・ステータスの導入
・頼れる仲間
・生まれ持っている血統
・新発想なチート
・麗しいハーレム

すべて揃っています。
しかし、この作品の情熱こもっているポイントはそれらをまるで無かったかのような強烈な個性を持たせます。

そう、それは「おっぱい」です。

主人公はおっぱいを吸い、チートを得て
おっぱいを吸って人脈を作ります。

そして、「おいおいどんなオネショタだよ…」と思っていたら、突然な成長!
そこからまた

おっぱいを揉んで、チートを得て
おっぱいを揉んでフラグを立て始めます。

こんな業の深い小説を今ままで読んだことがない…
いいぞ、もっとやってくれ。
レビュー作品コミュ難の俺が、交渉スキルに全振りして転生した結果とーわ/朱月十話連載中 / 全104エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
不思議な体験は、誰もが経験するものではないと思います。


ヨシダさんという人に出会い、さらに上質な不思議な体験をする。でもそれは、ヨシダさんに出会えたから。そんな彼とともに向かう先は、地獄か闇か。決して極楽にはならないでしょう。だってそれが、彼らなのですから。

夏に読めばゾッと背筋に冷や汗が産まれ、冷房が寒く感じるはず。
うまく伝えられないのが残念ですが、それでも読んで欲しい。そう思える内容でした。
レビュー作品タクシー運転手のヨシダさん佐野和哉連載中 / 全40エピソードホラー[文芸]
転生モノという最近は珍しくもないジャンルの中で,一際異色の作品です。メインキャラよりもサブキャラ全員が個性的で,いい奴も悪い奴も皆独特の魅力があります。最近は商品化もされたようですが,とにかく一見の価値あります。転生云々は飽きた!という方も多いかもしれませんが,この作品はメインキャラが無双云々するよりも,サブキャラが輝いている珍しい作品です。是非一度読んでみてください。
レビュー作品転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~猫子連載中 / 全760エピソードハイファンタジー[ファンタジー]