「吸血鬼」がテーマになった作品と聞いて、みなさまはどのような世界観を思い描くでしょうか?
この作品は、おそらく、いやきっと、今イメージされたものを凌駕していきます。
現実の世界と精神の世界で展開されるシリアスなストーリー。
吸血鬼や使い魔はもちろん、式神、果てはドラゴンまで登場する多様性。
ともすれば溢れかえる設定も、作者様の構想と筆力によりていねいに整えられており、違和感なく、安心して作品に没入できます。
また、決して強くない主人公が周りに助けられながら徐々に成長するのであろう片鱗をみるに、ヒロイン不在の逆境は間違いなく、この主人公が埋めてくれるという期待感があります。
熱い友情、秀逸な戦闘描写。読めばいいところをたくさん見つけられる作品です。
ぜひ、ご一読を。