失恋の腹いせに世界を破壊……と書くと、どこか逆ギレから始まるお話のような印象を受けますが、主人公であるヒロインは周囲から差別的嫌がらせを受けており、失恋直後にクラスメイトからそれをネタに嫌がらせを受けていたりします。
とはいえ、読者までへこむような暗さやヘヴィーさはなく、むしろ主人公の心の強さに、わりとライトに読むことができるお話となっています。
主人公はもちろん、脇を固めるキャラクターたちも個性的。主人公を魔女と呼び導く謎教師(便所サンダル履き)、意地悪だけど本当は、なイケメン、腹黒お嬢様、いじめっ子だけど根はいいクラスメイトなどなど……。それぞれのキャラクターが持つ二面性が上手く引き出されているのも高評価です。
第三章に入り、主人公はどういう運命を辿るのか――この先も注目していきたい物語です!