イチオシレビュー一覧

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1561年の姫路から始まる、読みやすさと読み応えが両立された良作です。

主人公の黒田隆鳳(ときたか)は黒田家の養子、現代知識持ちの転生者にして武力特化型の人物です。その属性からして安易な無双物になる事が危ぶまれがちですが、登場する史実の人物達は皆個性的で魅力溢れる者達ばかりであり、決して主人公の「独り舞台」にはなりません。特に回が進む毎に渋みと頼りがいを増していくおっさん達の姿は個人的な推し所です。
また、2章を読み進めていく事で主人公が天下を目指す理由の大元が明らかになります。この時代に生まれてしまったからこそ抱いた、この時代を変えたいという思いは、物語冒頭からは想像できなかった程に重く、強く、大きなものでした。主人公自身が持つ読者を惹きつけてやまない魅力はここに集約されていると、私は思います。

―――唯只管に、前へ、前へ
レビュー作品藤巴の野心家北星連載中 / 全105エピソード歴史[文芸]
やり込んだゲーム世界のプロローグでしか情報を確認できない勇者を助けるために魔王を足止めした英雄に転生?してしまった主人公。
特別なスキルがあるわけでもなく、修行に次ぐ修行と強敵との数々の死闘を繰り返して強くなっていきますが、未だ全容が見えない強大すぎる敵の数々に簡単な俺TUEEEEとは決していきません。
他力本願というよりは隅から隅まで設定を知っているとはいえ、出来ることと出来ないことを把握しているため、出来ない分野を仲間に任せたり、発展させたりして補っていくというスタイルなだけでなんでも出来る昨今の万能系主人公と違い、とても好感が持てます。登場人物もとても魅力的であり、バトルシーンも細かすぎない描写でわかりやすく、コメディとシリアスが混在していてとても面白いです。
一昔前のジャ○プのような爆発力を内包していると思うので読まなくちゃ損です。 素晴らしい作品なので今すぐ読みましょう!!
レビュー作品【番外編完結】他力本願英雄寒天完結済 / 全241エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
日本人の原風景とも言われる『田んぼ』

それは、やはり日本人の遺伝子にも刷り込まれているだろうお米に根差したのかもしれない記憶。

でも、実際お米ってどうやって作るの?
農家の方達はどうやって田んぼで作業しているの?

そんな疑問を、実際の体験から語ってくれるとても読み易く分かり易いエッセイです。

嗚呼、また米が食べたくなります。
レッツ炊飯!
レビュー作品お米のおはなし〜とある農家のつぶやきKEY完結済 / 全18エピソードエッセイ[その他]
火星探査機『のぞみ』は、27万人の希望を望みを乗せて、宇宙へと向かった。

激しくも静かな宇宙は、決して優しくは無く、『のぞみ』は、遥かな空を、海を、沢山のトラブルと戦いながらも独り行く。

地球から見守り、指示を出すスタッフ達は遠隔で指示を出しながら戦う。その激しさの中で必死にのぞみを探して。

その遠く果てしない旅路は、先達として、未知を削り、宇宙への道を作った。

のぞみは、望みに。
望みは希望に。

これは宇宙をかけた希望の、『のぞみ』の物語。
11年前から更新が止まっておりたったの3話しかありませんでしたが式神や大日本帝国のままの日本がある世界観は個人的にすごく好きで、そして喫茶店からいけるという身近さは行き方、入り方としてかなり良いと思います!3話で終わってしまっているのがもったいない……世界観を引き継ぎ自分で書いてみたいくらいです!!
レビュー作品大日本帝国四番街へようこそ斉藤雅連載中 / 全3エピソードノンジャンル[ノンジャンル]
 タイトル通り、この小説は、新感覚な小説です。
 主人公の少年が、植物になりたがる少女と出会い、親しくなっていくなかで、どのように変化していくのか、これからどのような展開が待っているのか、果たして少女の夢は叶うのか。
 この小説は、読んでいると様々な展開を予想することができます。そういった予想ができるところが素晴らしいと思えます。今後の展開に、要注目!!
 そして、今なかなかいい感じに盛り上がってきています!ぜひ、皆さんも読んでみてください!
レビュー作品わなびもり世々チーク完結済 / 全24エピソードヒューマンドラマ[文芸]
小説家になろうでは、本当に珍しい原始時代スタートの作品
周りの人間には知識がないので、タイトル通りちやほやしてくれるが、それを楽しむ余裕がないのが面白い

作中で七年経過したところで、ようやく村が出来てきた
そして、他の集団との接触が始まった所で、物語が終わっているのが残念

1、5万字と短編としてはやや長いことと、オチが弱い事を除けば、本当にオススメできる作品です
10数年前まで、東北の田舎で同じく『兼業農家』だった実家。
コメ作りは儲からない。
やはり、農家離れはエッセイからも理解できます。

TPPやら、某政治家たちも農政改革を始めてきました。
私は違う業界ですが、政府(某省庁)の圧力に屈してしまった業界です。
今、日本の業界は農林水産業、医療福祉、経済IT産業、など全て衰退へ向かっています。

エッセイの通り、原因は政治・時代背景や地元の要望が昔と変わった、儲からない、後継ぎがいない、など複雑に絡みあっています。
一概に何が原因とはわかりません。
日本の原風景やゴハンを食べれる日がなくなるのは、そう遠くないのかもしれません。

某アイドルグループが農業をやっていたり、外国人がTOKYOでなくて田舎の原風景の暮らしに興味をもったりと、必死の抵抗は続いています。

日本のあり方の問題提起として、非常に興味深いエッセイです。
是非御覧ください。
レビュー作品お米のおはなし〜とある農家のつぶやきKEY完結済 / 全18エピソードエッセイ[その他]
凋落(ちょうらく)とは、花や葉がしぼんで落ちる様を指します。

作品のキャラ達も、最初は気高く、力強く、理想や希望に満ち溢れていた花のような存在でした。
ですが、すれ違いや、個人の欲望を優先するあまり、幸せまで辿り着けず……悲しくも儚く散っていきます。

作品の形式としては1つのシーンを多数の視点で振り返り、理解度を高めていく感じです。
最初は「ん?」と疑問に思うところがあっても、先の視点で新たな提示があったり、追加の展開があったりします。

同作者の別作品と繋がりはありますが、年代がかなり離れているので単体で読んでも問題は無いと思います。

僅かという意味、希望の零(レイナ)から始まり、何も無いという達観の零(ゼロ)へ至る物語。
初恋、建国、種族間協力、皇帝との結婚。

それらの凋落する姿が見たい方は、この儚くも美しい世界を覗いてみてください。
レビュー作品レイナ~涙色の愛憎劇~銘水完結済 / 全14エピソード異世界[恋愛]
これは私の個人的な意見ですが、この作品の魅力は登場人物たちのカッコよく意味の深い台詞とそれを更に輝かせるシチュエーションだと思います。それぞれのキャラクターの感情を上手く、絶妙に「台詞」に乗せていて、更にそのキャラクターの立っている状況、や周りの風景の、いわゆる「シチュエーション」がその台詞をより光らせる。きっとこの2つが原因でキャラクターに何度も感情移入してしまったのは私だけではないはず。
レビュー作品Re:ゼロから始める異世界生活鼠色猫/長月達平連載中 / 全732エピソードハイファンタジー[ファンタジー]