味噌汁を飲んだ後に広がるぬくもり。
温泉に浸かった後に食べるアイスの甘さ。
朝起きた時に飲んだ水の透明な味わい。
上げればキリがないほど、体にじんわりと広がっていく、日常の中にある幸せの余韻。
それを味わえるのが、この作品です。
雨がぽつぽつと土に染み渡るように、優しさがゆっくりと注がれていく。
AIなのに人間臭さがあったり、主人公のもどかしくも切ない表現に惹かれて、次のページ。また次へと読み進めてしまいたくなる。
気が付けば、次へ。の表示がないではないか。
楽しみに残していた、最後の一口を食べてしまったような、もう終わっちゃった…という残念な気持ちと、早く次の更新日にならないかな、という楽しみが増えました。
文章や間の使い方も、個人的にはとても好きで、その間の使い方がこの作品の味わいを出しているのかなと感じています。
長く書いたけども、一言でまとめると。
めっちゃ好き!