なし崩しというか、成り行きで巻き込まれてしまった主人公相田のお話し。銃に車に恋愛に。話がテンポよく進み、ちゃんと物語も進んでいるという実感が得られます。時折脇道にそれることもあり、その脱線具合が心地いいです。「作者的にこうしたちょっとした部分をこだわって書きたいんだろうな」と共感することもあり、文芸寄りのエンタメ小説を読みたい人にお勧めです。
銃撃や車の描写もそれなりにあるのですが、それをあまり知らなくてもちゃんと勢いで乗って行けば心地よく読み進められる親切設計です。また、大人もちゃんと頑張って活躍する小説なので、そう言った物語が好きな人はすごくいいと思います。大人が頑張る小説は名作、はっきり分かんだね。
現段階の最新話で物語もかなりいい分岐まで来ているので、これからが楽しみな作品です。アクションやカーチェイスが好きな人は、是非。