異世界転生モノでは定番と言っていい『スキル』、それを買い取ることのできる回収屋のお話です。
このお話で考えさせられるのは「スキルとはなんなのか」という事です。
生まれ持った、あるいは得られなかったスキルに縛られる人たちや、誰もがうらやむ様なスキルを家族のために手放した者たち。
欲深くなるスキルの衝動のままに非道を働く者もいれば、そういったスキルを『理性』と言うスキルで抑えるものもいました。
スキルを宿した人間の人生を左右し、さらにはその意思や性格にでも影響してしまうスキル。「生き物とは遺伝子の乗り物」という説が私たちの世界にはありますが、この世界においては「生き物はスキルの乗り物」なのかもしれません。
……なんてことを考察するフリをしてカッコつけるのも悪くないですが、まぁ深く考えずに昼熊先生らしい秀逸なアイディアの光る一話完結のオムニバスを楽しむといいと思うよ!(゜∀゜)