イチオシレビュー一覧

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恋愛ものとして、だけではなく、
社会人・成長モノとしてとても高い水準にある作品。

主人公のカエデや魔王アランだけではなく、
登場人物の誰もが個性豊かで、
それぞれのバックボーンがしっかりとあって、
読後感だけでなく読んでいる最中もとても気持ちがいい、良い作品です。

困る点といえば。
お菓子作りの手順がしっかりと、
お菓子の味が多彩な表現で描かれているので、
私が読んだのは夜の寝る前の時間でしたので……
ケーキ食べたくて死にそうになりました……。

クライマックスの大勝負もラストも大好きですが、
マドレーヌのあの話はずるいですね!
大泣きしてしまいました。

良質な小説をごちそうさまでした!
レビュー作品異世界スイーツ物語 ~魔王さまはパティシエ!~足軽三郎完結済 / 全64エピソード異世界[恋愛]
「……この状況から読み取れる事実は何だ?」
「要するに、僕が奥さんに逃げられたということです」

「わかってるんなら、もう少し動揺しろ!!」

広島県警捜査1課の、2人の刑事。
父子ほどに年齢の違う彼らに共通することは……カミさんに逃げられたってこと。

 半同棲をはじめる、男ふたり。
 彼らを待ち受ける日常とは―――

「佐伯南区何番町のマンションの一室で女性の変死体発見、現場に急行せよ……」

 自宅マンションで撲殺された女。
 職業タレント、不倫中―――
 はたして、彼女の死の真相は?彼女を殺害したのは誰か?


「あらゆる可能性を検討すべきだ、と言ってるんですよ。先入観を持って捜査に当たると見えるはずの真実も見えなくなる……」
「と、うちの班長である高岡警部がそう言っています」

内容の面白さについては他の方々が語ってられるので、
私は違った方向からこの作品の愉しみ方を述べたいと思う。

主人公は別にいて、その動き方・考え方が面白いのは勿論であるが、
その傍らに主要・重要人物としてリディアと言う女性がいる。
冷徹な頭脳明晰・容姿端麗と、美辞麗句のてんこ盛りな女性であるが、頭脳班として、表情・言動から心の動きが分かりづらい女性でもあるのだ。

時折、主人公以外の視点に切り替わる事もあり、その中でリディアが視点の話もあるのである程度は類推はできるのだが、それでも自分の類推が当たっているか確信できないのだ。

しかし、個性的・魅力的な人物であり、秘密主義の主人公の1番側にいる人物なので、個々の場面で
「こういう事を考えてるのかな~」
などと想像を膨らませると、より一層この物語を楽しめると思います。
レビュー作品戦乱の帝国と、我が謀略 ~史上最強の国が出来るまで~温泉文太連載中 / 全215エピソードローファンタジー[ファンタジー]
 若くして病に倒れた公爵家のお姫様。本人も受け入れた死が、数日後に覆されることで始まるお話。失われたはずの生を維持するために不可欠な条件のせいで、蘇った彼女の日々はそれ以前のものから一変しました。やがて周囲の人々は、そして本人は――。

 “生きている”、“死んでいる”とは、肉体の代謝の有無? 本人の実感や充足感の有無? 周りの期待に応え、課された役割を果たすか否か? 誰が決め、その判断は本当に正しい?

 魔術師の行動や結末に、読み手の賛否は分かれるかもしれませんが、シンプルなストーリーながら、世の理を逸脱した彼女を通して生と死の諸側面を見事にあぶり出した短編です。

 彼女は「本当に生きているのでしょうか」、「真に生きていると言えるのか」――作中の指摘に何度も読み返しては考え込みました。翻って、私自身はどうだろう、と。初めて読んでから二週間近く経っても、私を未だに「縫い止め」ています。
 異世界に転生や転移、という話ではなく。
純粋にファンタジーを煮詰めた作品だと感じました。
しかし、ダークファンタジーの側面も存在します。

 主人公の立ち位置や、物語の世界観まで多岐にわたり精巧に作り上げられています。
 劇中の世間は、常に主人公の味方ではなく。
場合によっては、登場する人物全員が敵に成りかねない状況に主人公は晒されています。
 
 また、ゴーレムの存在が物語に深く影響を与えており、主人公がゴーレムに依存してしまいます。
 その結果、主人公は新たな危機に巻き込まれてるのです。

 そういった部分、すべてに現実味があり、読み手の心理を上手く引き留め最後まで、読ませるセンスがある作品です。

 他面が優れ過ぎて、読んでいる際に伝わりづらい場面があると思いますが、それを差し引きしてもお釣りが返ってきます。
 今後の進展に期待が持てると言って良いでしょう。
レビュー作品ゴーレムを受け継いだ男の物語ネリネリネルネ連載中 / 全26エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
勇者と仲間の冒険ファンタジーです。私は不覚ながら冒頭から笑ってしまいました。電車に乗ってる人は降りてから読みましょう。(体験済み)

仲間との駆け引きが非常に面白いです。主人公もさることながらキャラクター一人ひとりを大切にしているのでどのキャラの絡みでも笑わせてくれます。

果たして彼らは世界を救いにいくのか?
レビュー作品お前ら本当に勇者の仲間かよ!三すけ連載中 / 全16エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
寂しい。悲しい。ひとりぼっち。

子どもたちの生きる世界は、とても小さく残酷だ。異質なものは突かれ、はじき飛ばされ、傷だらけになって転がるしかない。そんな場所で所在無く彷徨う少女が、異形に気まぐれに愛情をぎ、またそれを捨てたとして、誰が彼女を責められるだろう。だって、彼女はそうやって育てられてきたのだから。

少しばかり上を見上げてみれば、青空が見えたかもしれないのに、少女と猫にはもはや泥にまみれた袋小路しか残されていない。それでも、異形の猫は少女を愛しているのだ。孤独な少女が、最後まで両親の心を欲しがったように。

寂しく悲しい二人だけの世界。誰にも声の届かないその閉じられた世界に、切なさと同時に少しばかりの安堵と幸せを感じたとしたら……。それはきっとあなたもまた、胸に一抹の寂しさを感じて生きていることの証明であるに違いないのだ。
レビュー作品相似形異形の猫鵜狩三善完結済 / 全4エピソードホラー[文芸]
 椿はさくらに次いで好きかもしれません。
 大学受験に失敗して茫然と眺めた城跡のやぶ椿が、とくに印象に残っています。将来への不安でいっぱいだったのに、なぜか椿の木々のざわめきがわたしの心を落ち着けてくれたのはなぜなんだろう。とずっと思っていましたが、あれは私へのエールだったのだなあ。 
 
 もしや、お母さんのまぼろしではと かすかに期待しました。ファンタジーでなく現実の女性(!)だったので、ごまかしがない分、女性の言葉が小学生の心にすっと入っていったのだろうかとも思いました。

レビュー作品椿雪縁短編童話[その他]
一人称の独白文なのに、どこか三人称のような視点で淡々と描かれているのが、この作品の距離感と合っていて、自分の体験でも無いのに、「あー、そんなことあるよね」といった共感を覚えてしまう、そんなホッコリした気分にさせられる作品です。
私は読んでいて、スタジオジブリの「おもひでぽろぽろ」の情景が、頭の中に浮かんできました。
途中にある、『馬鹿。』と『平気。』の二言が、強いです。短い言葉の中に、主人公の想いが痛切に伝わって、とても感情移入してしまい、ちょっぴり涙ぐんでしまいました。
最後の部分は、読んでいるこっちが照れくさくなってしまいました。
「誰にでもあるようで、誰にでも無い」、そんな、懐かしい憧憬を思い出させてくれる、素敵な作品だと思います。
(※すみません、一部記載ミスがありましたので、みわかず様に許可を頂いて、削除&再UPさせて頂きました)
レビュー作品幼馴染みに失恋しました。みわかず短編現実世界[恋愛]
この作品はハイファンタジーで、その中でも結構面白さが入った作品だと思います!

とにかくキャラが濃くて面白くて特に勇者の仲間が元・・・・・・と元・・・・・・で、なかなか楽しいパーティーになってると思います!
あ、元が何なのかは作品を見てからのお楽しみです!

また、文が読みやすく、さらっと読めるのは魅力的であり描写も良くキャラ達の姿などがくっきりとわかると思います!

そして、勇者とその仲間達の旅と勇者の苦悩はこれからどう繋がっていくのか、乞うご期待です!
レビュー作品お前ら本当に勇者の仲間かよ!三すけ連載中 / 全16エピソードハイファンタジー[ファンタジー]