物語のそこかしこに、それとなく散りばめられた、過去の戦いの傷痕。
かつて血を血で洗った戦いは、今や作り手と審査員のスイーツバトルに取って代わった。
彼らひとりひとりに、如何なる物語があったのだろうか。
それは個別の考察にお任せするとしましょう。
物語のそこかしこに、ばっちりと散りばめられた、丁寧なスイーツ描写!
斬新な切り口から始まって、途中から色々な意味で応援したくなってゆく楓と魔王様!
描写ひとつひとつに、幸せな空気が詰まっていて、途中のしっとりビターなお話も含めて、夢中で読み進めたくなります。
読み終える頃には、この雰囲気で新作も読みたいし、たまにもう一度読み返したくなる。
そんなスイーツのような魅力が、この作品にはあると思うのです。