主人公が突如として転送されたのは人類滅亡後の未来。
人類滅亡前の現代と人類滅亡後の未来を行き来しながら、人類滅亡後の原因を探るという、ミステリー風ファンタジーがこの作品です。
この作品が優れているところを3つ。
はじめに、「転生」「魔法」に対する説明。
このサイトの多くの作品で「転生」や「魔法」という非科学は所与のものとして扱われているのに対し、この作品では科学的・理論的な説明が試されています。
次に、作者の豊富な知識量。
この作者の方のバックグラウンドはなんなんだろう。なんでこんなに何でも知っているのだろう、と驚くくらいの語彙量・知識量です。
最後に、含蓄のある言葉。
哲学書を読んでいるのかと錯覚するくらいに深い言葉が作品には散りばめられています。
この作者の方はおそらく日々色々なことを考えているものと想像します。
次元が一つも二つも違うファンタジーです。ぜひご一読を。