イチオシレビュー一覧

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ほとんどの小説にある笑う要素が全くないから見ててあまり面白くない。
70話ほどで飽きた。
世界観もあまり私の好むものではなかった。
だが、これは私の好みから外れていただけであり感想を見た限りでは好感的な感想も少なくなかった。
一話一話の文字数は少ないのであまり多い話数の話は読まないという人も試しに一読してみるのもいいのではないかと思う。
レビュー作品異世界に来たみたいだけど如何すれば良いのだろう連載中 / 全810エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
 つまり短編作品の魅力というのは、いかに「語らずに」描くかにあると思うわけです。言葉を散りばめ、重厚に世界観を築き上げた長編もいい(もちろん最高峰は『指輪物語』)。しかし、必要十分の過不足のない言葉で全てを伝える、完成度の高い短編にも魅力を感じるのです。

 それで、この作品です。登場人物は四人だけ。魔術師の弟子である「私」、「師匠」に「友人」そして「悪魔」。日常の一場面をユーモアを交えた文章で描きながら、世界の広がり、そしてこの世界の人々がこれからどう発展していくのかまで予感させてくれます。

 知っている中でもっとも「完璧」な短編作品の一つです。ぜひお楽しみください。
レビュー作品魔術師の弟子ふゆ短編ハイファンタジー[ファンタジー]
 お菓子作りは何のため。
 女の子なら誰でも好きなスイーツを、主人公の女の子は上手に作る。けれども、けしてパティシエを目指すことはしない。

 自分が食べる為にしか、彼女は腕を振るわない。スポンジケーキのふわふわ感、クリームの滑らかさ、タルトのしっとりした歯触り、それらに囲まれて。華やかな甘い香りに包まれて。

 けれども。

 それは彼女が自分で満足するため。他人に食べてもらおうという気がなかった。

 閉じこもって、それでいいの?
 自分に問うも答えは出なくて、苦しくて。

 そんなある日、彼女は一人の青年と会う。その青年の笑顔が、彼女の心に触れる。

 恋という名のケーキを焼いて、愛という名のデコレーションで飾ろう。一歩踏み出す勇気は、きっと何より価値のある感情。
レビュー作品キミと作る初恋のルセット南条仁完結済 / 全20エピソード現実世界[恋愛]
「普通とはどういうことなのか? 普通でなければならないのか?」
作者のそういうメッセージがこの作品には込められています。

物語は主人公南朋が発達障害を抱えたクラスメイトの少女七緒とある出来事を切っ掛けに知り合うところから始まります。
奇矯な振る舞いでクラスから浮きがちの七緒を南朋は理解しようと努めます。兄の祐樹に言わせると「バカまじめでヘタレ」な南朋ですが、なかなかどうして芯のしっかりした少年です。
不器用ながらも懸命に七緒をクラスに溶け込まそうと奔走する南朋の素朴な誠実さは胸を打つものがあります。

しかし、クラスメイトの由美子が南朋に告白する辺りから様相は一変します。七緒は由美子を応援する女子たちの反感を買い、やがてそれはイジメと発展していきます。
物語は現在、心に深い傷を負った南朋の親友百瀬と、彼に傷を与えたさとしに焦点をうつしていますが、すべては一本に繋がっているようです。
レビュー作品黒いネコの友達遠宮 にけ ❤️ nilce連載中 / 全17エピソードヒューマンドラマ[文芸]
三国志をモチーフにされていますが、まったく知らない人でも楽しく読めます。現に私も知りませんでしたが、話の面白さに釣られすらすらと読めました

異世界転生は面白いけど...ハーレム、チート、魔法。正直ほとんどの作品がそれを押し出してきている中で異質な面白さを出しています
特に主人公が素晴らしいです!
正義感たっぷりでもない、闇堕ちでもない、等身大の心を持ちながら三国志時代を己のだに進んでいく中での心理描写は圧巻です。
他の登場人物もとっても個性的で、話が進んでいく内にどんどん引き込まれていく作品でした。


レビュー作品戦乱の帝国と、我が謀略 ~史上最強の国が出来るまで~温泉文太連載中 / 全215エピソードローファンタジー[ファンタジー]
異世界でメイドをするという設定だけみると、ありきたりな作品のように感じるだろう。

だが、この作品は、転生者であるとかそういった次元の話ではない面白さがある。
それは、一番は主人公や主人に安心感をもてることが原因であるように思われる。

『主人を支える従者』という設定を、転生者でありながら遵守している主人公と、その主人。
そして、それぞれがはちゃめちゃな行動を起こしながらも熱い展開を生み出している。

読んで居て、胸がはずむのを感じるはずだ。
今、更新が止まっていることが残念だが、続きの期待できる作品だ。
きっと、はやく続きがみたいと思うはずだ。
レビュー作品転生して”たたかうメイドさん”始めました端岬 有穂連載中 / 全57エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
この物語は異世界転生という使い古された王道をいく作品だ。

しかし、この話は冒頭、異世界に転生する前から話が始まっている。
作者が王道設定を踏まえつつ、既存のテンプレート的な異世界転生ものから抜けだそうとしているのではないかと感じた。
今後作者の技量次第だが、壮大な物語が展開されるのでは無いかと期待している。

ただ、惜しむらくはその分冒頭の展開が遅く、ダレてしまっているように感じる。
また、人間的なキャラクターを描こうとしているのか分からないが、一般的なデフォルメされたキャラクターとして考えたとき、キャラクターがぶれてしまっているように感じることが残念だ。

最後に、この作品に関して特筆すべき点をもう一つ上げたい。
それはイラストの美しさである。
そのクオリティは商業作品と比しても見劣りすることが無い。
イラストだけでも見る価値はあるだろう。

ぜひとも今後に期待したい。
レビュー作品ラリカ=ヴェニシエスは猫?とゆく。弓弦連載中 / 全165エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
とある町の七不思議を調べていた少女は、奇妙な世界に招かれます。果たして彼女は、出されるなぞなぞに正解し続け、この世界から抜け出す術を見つけることはできるのでしょうか。

都市伝説として読むのも良し、しっかり推理しながら読むのも良し、楽しみ方はあなた次第。出される問題は、なかなかに奇問難問揃い。思い込みには要注意。答えに迷った時はどうぞお気をつけくださいね。底意地の悪い方が正解ですよ。

傾向と対策を知りたい方は、まずはこちらの前作に当たる『ブレーメンの屠殺場』からどうぞ。きちんと予習することが生き残りのカギですよ。

さてさて皆さん、上手に歌を歌えるでしょうか。もしも間違ったら……どうなるかおわかりですよね? さあハーメルンの音楽祭のはじまりはじまり。
レビュー作品ハーメルンの音楽祭NiO完結済 / 全46エピソードホラー[文芸]
性別が入れ替わったことで誤解されてしまうという作品は多い。

その中で、この作品はその中でも読み物としての面白さをきちんと残した作品になっている。
主人公の金儲け主義、そして意外な才能。
それらがすべてかみ合うことで勘違いが進行していく。

途中、勘違いの内容など、少し強引に感じる部分もあるが、それを含めても読めてしまうのがこの作品の魅力である。

また、特筆すべきは文章力であり、美しい文章ですらすらと続きを読めることも、この作品の魅力と言えるだろう。

しかし、結局のところ、読んで居て楽しい作品というのがこの作品の評価になると思われる。
レビュー作品無欲の聖女は金にときめく中村 颯希完結済 / 全150エピソードハイファンタジー[ファンタジー]
この話の主人公は生きるのが下手である。
そして幽霊が出る安アパートに住んでいる。
その幽霊や世知辛い現実の出来事を払拭してくれるのが、同室の除霊体質であるハイジ(あだ名)と、彼女の作ったおでん。

それで主人公に光明が差す。

当作品で得難いもの、それはハイジとおでんの二つである。
私がこのシリーズの中でも当作品をレビューを書くのに選んだのは、以下の文章があったからである。

「心の中で、ずうんと重たく沈み込んでいる、沼のようなもの。
とらわれて足が動けない、澱んだ何かがあるのだ」

そんな時が、人にはある。
辛い出来事があったら、温もりが人には必要だ。
胃と心に。

それを私は拝読しながらしみじみ感じた。

おでんとハイジの温もり、ご賞味することをお薦めする。
ハイジはあなたの中にもきっといる。
シリーズ最終話にはちょっとした驚きが待っているが、それでも主人公は生きてゆくのだ。
レビュー作品おでんとインスタントラーメン井川林檎短編ヒューマンドラマ[文芸]