お年玉をもらう側からあげる側になって久しいこの頃、お正月は寝正月になっていませんか? 仕事や家事に追われ疲れたあなたにこそ、この童話を読んで欲しいです。このおはなしには、学校の図書室で物語の世界に夢中になった、純心なあの頃を取りもどさせてくれる不思議な力があるから。
おうちの中で百人一首と花札で遊んでいた子どもたち。ママの飲みかけのコーヒーが遊んでいた札にこぼれたひょうしに、不思議な世界に迷い込んでしまいました。果たして子どもたちは、危機を乗り越え、無事におうちに帰ることはできるのでしょうか。
お話を読み終わる頃には、イヤイヤが激しい我が子も、ちょっと小生意気な親戚な子も、何だか可愛く見えてきます。
どのご家庭にも、使わなくなったカルタや百人一首、花札のたぐいがきっと眠っているはず。ぜひ童心にかえって家族みんなで遊んでみませんか。